11月26日(土) 、第18回日立財団科学技術セミナーをオンラインで開催いたします。
今回は、脳情報学の研究をされている神谷之康氏を講師にむかえ、頭の中のイメージや夢で見た内容をAIで解読し、可視化する技術「ブレイン・デコーディング」の研究についてお話いたします。
詳しい内容、参加申込みは下記をご覧ください。多数のご参加をお待ちしております。
| テーマ | ブレイン・デコーディング—脳内イメージをAIで解読する |
|---|---|
| 講 師 | 神谷 之康 氏（かみたに ゆきやす） 京都大学 大学院情報学研究科 教授、 ATR情報研究所 客員室長（ATRフェロー） |
| 日 時 | 11月26日(土) 14：00〜15：30 |
| 会 場 | オンライン開催（Zoomウェビナー） |
| 参加費 | 無料 |
| 対象者 | 中学生以上、一般の方 |
| 参加方法 | 下記の申し込みフォームからご登録ください。 ※お申込み後、接続のご案内をご登録アドレス宛にお送りします。 |
（ご参加にあたってのお願い）
※参加にはパソコン、タブレット、スマートフォンなどの端末と、ネット環境が必要です。
※本セミナーはオンライン開催とし、Zoomウェビナーを使用します。初めてzoomを利用される方は、事前にzoomアプリのダウンロードをお願いいたします。※アカウントの登録は不要です。
※お申込みの際「神谷先生に聞いてみたいこと」として、事前の質問・コメントを募集しています。
当日の質疑応答時間でご紹介させていただきますので、ご協力をお願いいたします。（質問は当日もzoom内で受付いたします。）
古来より心は、その人が発する言葉や行動などから推測するしかないものとされてきました。しかし、近年の脳科学とAI技術の進歩によって、行動には現れない内的状態を「見る」ことが可能になりつつあります。
私のグループでは、ヒトの脳計測信号をAI技術を用いて解析することにより、視覚像や夢の内容を解読することに成功しました。 脳活動パターンは心の状態を符号化（コード）する「暗号」とみなすことができます。脳の「暗号」を解読（デコード）すれば、心の状態を可視化できるはずです。
本講演では、AIを用いた脳信号の解読法を解説しながら、このブレイン・デコーディング技術の将来展望について議論したいと思います。
講師 神谷之康 氏
神谷 之康 氏（かみたに ゆきやす）
京都大学 大学院情報学研究科 教授、ATR情報研究所 客員室長（ATRフェロー）
奈良県生まれ。東京大学教養学部卒業。カリフォルニア工科大学でPh.D.取得後、ハーバード大学、プリンストン大学、ATR脳情報研究所を経て、2015年から現職。機械学習を用いて脳信号を解読する「ブレイン・デコーディング」法を開発し、ヒトの脳活動パターンから視覚イメージや夢を解読することに成功した。SCIENTIFIC AMERICAN誌「科学技術に貢献した50人」（2005）、塚原仲晃賞（2013年）、日本学術振興会賞（2014年）、大阪科学賞（2015）等を受賞。2018年、ATRフェローの称号を授与される。サーペンタイン・ギャラリー（ロンドン）でのピエール・ユイグの展示 “UUmwelt”（2018年）のための映像を提供するなど、アーティストとのコラボレーションも進めている。
